臨床例-7(これも穴あき病です)  76cm三色
今までの経験から逸脱した穴あき病に遭遇しました。一見、穴あき病と言う感覚がなく、新種の病気かと思っていたのですが、これも穴あき病のようです。
4月22日池を見ていると、様子がおかしな鯉が目に留まる。
4月24日鰓蓋とその下辺りが大きく腫れ上がり、まるでお多福のよう.。
早速取り上げて、南天浴を開始。(コンパネで仮の薬浴槽を作る)
コンパネの薬浴槽
4月26日更に大きく、赤く腫れ上がり、こぶとり爺さんのこぶようです。
この様な状態の鯉は初めてみました。「質の悪い虫でもいるのかナー」と言う感じです。
5月1日凄いですネー。大きなこぶが無くなり代わりに、大きな穴が空いていました。

何かが爆発でもしたかのようで、ぐちゃぐちゃの状態です。骨が丸見え、見える骨はしゃぶり尽くしたかの様に一片の肉も付いていません。こんな状態で肉はどのように上がるか見当も付きません。

長期戦を覚悟する。
5月7日恐る恐る6日ぶりに網を入れ上げて見ました。
傷口は腫れている状態ですが、ぐちゃぐちゃでは無く、肉が上がって来ている様です。
しかし見える骨には肉が付いていない為、骨が露出した状態で完治という事になるのかも。
5月8日南天薬液を替える為、一時的に桶に移す。
5月12日前回見た時に比べると、肉が思った以上に上がり、随分綺麗になり、傷跡も残らないような気がする。
5月23日良い状態ここまでくれば、もう一息。

南天薬液を替える
6月8日そろそろ池に放すつもりで見た所、傷口が赤く、他の所にも立鱗、穴あきの症状が数箇所あり、がっかり。

南天薬液を替える。
6月9日南天薬液を替えたのにもかかわらず、疾患箇所が広がったり、増えたり。

困ったナー。
6月17日数日前から動きが緩慢になり、とうとう駄目かと言う感じになり、17日を迎えました。

こんな症状の鯉は、初めてでしたので絶対助けよう思い頑張りましたが残念です。
数人の方に意見を求めた所これは内臓から来る、穴あき病だとの事です。
判った様な判らない様な?