私のアクティブライフ 2015年
 その91 湧清水・排水弁の強化
 湧清水についている排水弁を強化した物に作り変える。排水弁はホームセンターなどで販売されている部品をいくつか組み合わせ応用すれば出来そうです。
 排水弁の主要部分です。排水管用の塩ビのチーズ(VU)が利用出来ます。
 主要部分から市販されていない部品を傷つけないように取り出します。塩ビ材ですからノコギリで切れますが加工台にビスで固定して確実な作業をします。
 丁寧に分解してもこんなみじめな姿になってしまいます。
 30分くらいで必要とする部品を取り出しました。排水弁はばらばらです。
 一番重要な蛇腹の弁ですが、本体のチーズにのりでしっかり付けられているものと考えていましたが差し込んでビスで固定してあるだけでした。これには感謝したいですね。まさかばらされるとはメーカーも想定外だったんでしょうね。
 排水弁を湧清水本体に取り付ける架台もうまく切り取れました。作るには一番手間がかかりそうな部品です。
 本体に排水弁を差し込んでみました。十分使えそうです。
 排水弁の構造です。この状態は排水弁の中に入っているスプリングの力で蛇腹の弁が伸びて汚水が排出されない状態です。
 排水弁がソレノイドに引っ張られ排水弁座の中を通して汚水が排水している状態です。排水弁が組み込まれたチーズの中はこのような状態で。
 排水弁と排水弁座の間に入れるパッキンです。 多少の凸凹は良しとします。
 排水弁と排水弁座の受けの間にパッキンを入れて、ぶれた排水弁を補助します。このパッキンには圧力はほとんどかかりません。
 作業台の表面を張り替えます。傷だらけで写真写りも良くない為。
 綺麗になった作業台はいいですね。
 排水弁に入れたパッキンをサポートする為の部品を作ります。ステンレスで作ろうと考えていましたが必要としている物が無い為アルミ材で作ります。
 排水弁に利用できるようにケガキ、ドリルで穴を開けます。
 ミシン目のように穴が開きました。
 細いヤスリなどで不要部分を取り除きます。
 ヤスリで凸凹を綺麗にします。
 内側の穴も仕上がりました。座金にする為に外側も内側と同じ作業でアルミ材から切りはずします。
 パッキンを押さえる座金が出来ました。
 私はこのような鋼材を加工できる刀物も持っていますが、今回は適当な大きさは無く、これで切り抜いた場合、手仕上げの量が多くなる為ドリルで切り取りました。
 排水弁に入れたパッキンです。
 パッキンの全面を座金で押さえます。
 排水弁座を押さえる為の切り取った部品を本体に付ける作業をします。
 この部分も完全にしっかり密着するように磨きます。根気のいる作業です。
 右側の鉛筆で指している部分から切り取った物が左側の物です。この部分を新しいチーズにいかに接着させるかが問題です。
 弁座を本体に取り付ける為の本体側の固定板をのり付けするのですが、直接のり付けしてしまうと次に座金を交換するのは不可能になります。どうしたらいつでも取り外しが出来るかです。50mmの排水管点検口を利用して、のり付けをしなければ外す事は可能です。
点検口本体の長さのままチーズに差し込んでしまうと簡単には抜けなくなります。約10mmを切り取ればある程度の力で抜けると考えました。
 切り取れました。
 チーズに差し込んでみました。思っていたより簡単に差し込めました。変な予感がします。差し込んで試しに水を入れたところ、差し込んだ部分から水がにじんできました。切り過ぎました。失敗です。
 点検口は使わず直接チーズに接着する事にしました。この方法では強度不足になる事も考えられますが駄目もとでやってみます。
 チーズにのりを付けて手で強く20秒ほど押さえます。うまくついたように思いますが接着面積が小さいですから何とも言えません。
 更にスーパーボンドで補強をします。
 この状態で10日ほど放置しましたが厚く塗りすぎた為か表面が硬化しません。
 排水弁側と弁座の間に隙間ができます。ここに付いている4本のボルト・ナットを締めこめば隙間が空いていても排水弁の中で汚水は止まっているはずですから、このままでも構わないと思います。
 接着して10日以上です。思い切って弁座を差し込んでみました。四本のボルトを締めると簡単に抜けてしまいました。失敗です。
 次の手です。排水管点検口を使います。のり付け面積も増えますし弁座を押さえる部品を細いボルトで締める事も考えています。
 この面にはのりを付けずに差し込み横からネじで留めます。
2mm×15mmの細いネジトで四箇所を留めます。手ごたえは有ります。
 排水弁側には掃除口を入れる為のすき間があります。水を入れてみましたが漏れはありません。のりを付けない為左右、上下に四本のネジで留めてあります。何かの調整の時はこのネジを外せばパッキン、座金を外す事が出来ます。
 点検口と排水弁側にすき間がありますから弁座はこのまま利用できます。出来れば弁座についているゴムはパッキンに利用したものと交換した方が良いです。
 排水弁を湧清水本体に取り付ける為の架台です。接着面積が狭い為一工夫が必要です。
 排水弁本体をしっかり付けるVU(排水管)の50mmを適度な大きさに切り接着する。三面のりを付け細いネジでしっかり固定します。
 両面にのりを付け、しっかり20秒くらい押さえ込み適当なおもりを載せて一晩置けば完成です。
 正規品は力の加わる所は高額な機械で塩ビを溶かし強固に接合してあります。数件のホームセンターで聞いても適切な答えはありませんでした。何とか手に入らないかネットで調べたところ安い機械でも20万円以上します。趣味で直すのでこんなに高額な投資は出来ません。
この部品がトコトン痛まない限り何度でも再生が出来ると思います。制作費は総額で500円までかかってないと思います。
 理想はこのようにです。
 正規品より見ため多少雑ですが完成しました。今ある湧清水は総て正常に動いている為保管しておきます。
※数年前にはこんな方法も試してみました。
 蛇腹を押し出し汚水を止めている蛇腹内のスプリングが弱り、弱い汚水漏れ起こしていた時に考えた物です。何も手を加えていない排水弁座です。
 押し出す力が弱った蛇腹内のスプリングを助ける為に排水弁座に3mm厚のパッキンをのりで貼り付けました。これも効果は有りますが絶対ではありませんでした。
 絶対ではありませんが、スプリングの具合を診ながらパッキンを重ねても大丈夫です。簡単な方法です。
 湧清水の排水弁の作業中どうした事か過去のメール、作業中の写真がどこかへ隠れてしまいました。撮り直せる写真は良いのですが、すでに組み込んだ写真はどうにもなりません。残っている写真約150枚を急いでプリントしました。
 今時、プリントも安いもので1枚5円くらいで出来ます。プリンターでは随分高くつきますね。
 私はカメラの操作なども得意では有りません。周りには常に3台ころがっています。一台は常に持ち歩きメモ帳代わりにしています。カメラについている性能などはほとんど使いこなせず、その時の調子で使いますがそれなりの働きをしてくれます。
※大切と思われるところは2台のカメラに収めています。