私のアクティブライフ 2015年
 その81 池の掃除機を作る
 数ヶ月前 東北地方の年配の方から電話がありました。磁石でサギ対策を見た方ですが効果がないと言われました。
 話を聞いた所、小学生が理科の実験で使うような磁石を吊るしているそうです。100均で購入したそうです。砂鉄は吸いついてもサギには無理だと思います。と答えました。
 その方から池の掃除方法も聞かれました。池は数十年前に作ったもので、底水排水など無かった時代に作ったそうです。
 テレビやラジオなどが無い時代で標準語など聞いた事の無い様な 生一本の北国のことばで色々話され、理解に苦しみながらも良い話も聞く事ができました。それに答えたものです。
 池の掃除機を作る

小石、ゴミなどを取り除きます。ポンプで直に吸い取っても構いませんがポンプが小石などを噛み故障の原因になります。まず、掃除機の先端の部分を作ります。
 先端の部分をお湯につけて柔らかくします。塩ビの水道用品です。ホームセンターに置いてあります。このサイズで100円くらいします。
 お湯につけると柔らかくなります。
 角材などを用意しておき、すばやく圧力を加えつぶします。一人作業ですので片手がカメラです。実際は両手で強く押さえます。
 ペンチなどでもつぶせます。
 このようなバイス(万力)でつぶすと綺麗につぶれますが、つぶれ方にこだわる必要も無いと思います。大きいバイスの方が綺麗につぶれます。
 最初はこんな感じです。必要に応じて先端の部分をつぶします。
 数回圧力を加えればこのようになります。
 売り物ではないのでこの程度で十分です。購入すると小さい物で3000円大きい物で5000円以上はすると思いますが、今発売されているか判りません。
 塩ビ管の大きさは違うもので比べていますが潰すとこんな感じになります。
 綺麗につぶしたい方は、つぶす度につぶし口につぶしたい口の厚さの板を用意します。
 つぶし口はつぶすたびに薄く広がりますので、板の厚さは同じでも板の幅は広くなります。結構厄介です。
 掃除機の製作に入ります。
 完成するとこのようになります。小石、ゴミなどを取り除いた水は池に戻します。
 用意する部品です。
 ストレーナーにあわせてパイプの太さも決めます。この場合は100mmのパイプ及び継ぎ手(インクリーザ)を用意します。
 ストレーナーの中に濾材を入れると効果的です。ストレーナーが無い場合は濾材だけでも大丈夫です。ストレーナを除けば1000円もあれば十分できると思います。
 ストレーナーの代用品として利用できそうな物です。
 雨とよに枯れ葉が入るのを防ぐ網製の筒です。太さ80mm長さ1800mmで1300円程度です。鯉用品で購入したら2万円くらいするでしょうね。
この中にストレーナーを入れます。
 池からの小石、ゴミなどがストレーナの中に溜まります。ストレーナの入り口に完全に入るようにパイプは考えて切ります。
 フタ(入り口)になる部分をしっかりはめ込みます。
 掃除機の本体はこれで完成です。
 日立のハンディービルジポンプを使います。
 お勝手の流し台に使う蛇腹のホースも利用します。ポンプについては大きい方が効果的です。
※蛇腹のホースは新品でも穴が開いている場合もあります。あまり吸い込まない場合はホースの点検をして下さい。
 繫ぎ目から空気を吸い込ますと吸引力も落ちますからしっかり繫ぎます。又、掃除機、パイプ、ホースの中に空気が溜まっていると中々作業をしません。あらかじめ水を入れておきます。
 こんな感じで使います。
 これも使えます。
 トルネードキャッチャーですが、遊んでいるのがあればですが。予算が自由に取れる方でしたらこれを購入した方が早いですね。しかし、こんなもので9万円もします。高価ですね。
 効果的な利用方法です。
 これでだけでも十分働きをします。
 最後にこのような濾過器を通せば汚泥もかなり取り除けます。錦鯉を飼育も長いことしていると、目先だけで購入したどうでも良い機材がゴロゴロしていると思います。そんな機材を見直すと色々再利用が出来ますね。
※汚泥除去が目的でしたら大きくないポンプでのんびり ゆっくりが有効的ですね。
 塩ビパイプの曲げ方です。
 これも磁石の年配の方に聞かれました。お湯の中に入れれば簡単に曲がります。鍋より長い場合はこのようにお湯を掛けて徐々に曲げて行きます。
 バーナーなどでも曲がりますが気をつけないと焦げたり、もろくなったりします。
 曲げる場合はつぶれる事もありますから整形をしながら曲げます。30mmくらいまでは曲がりますがパイプの中に砂をしっかり詰めて曲げると綺麗に曲がります。今時無理して手間をかけて曲げる必要も無いですね。
 年配の方にあまり素朴な質問をされると「このじい様、俺をなめているのか」と思うようですが、こんな単純な事でも目から鱗のように納得されると又「えぇ~」と言う感じですね。
 この山の反対側の麓に住んでいるそうです。「行く機会と貴方様の命があったら行きますよ」と冗談まで言えるような鯉友さんになれました。
電話をいただき感謝しています。