私のアクティブライフ 2015年
 その79 湧清水の排水弁 ソレノイドを延命させて使う
 湧清水は大変便利な機械ですが、意外に故障が多く交換部品が多いのでお金もかかります。
湧清水も使用説明書通りに使えれば手も掛からないと思いますが、総てメーカーの指導通りに設置できない場合もあります。
 私の池は時季になれば落ち葉も多く飛んできます。掬える範囲で掬いますが限度があります。
 池と湧清水の途中に落ち葉などを池に入れない為にトルネードキャッチャと言う機械もついていますが、落ち葉もゴミもうまく潜り抜けて湧清水に入ってしまう事もあります。
 湧清水に入ってしまった落ち葉など総てが故障をおこす訳ではありませんが、時にして大切な所に引っ掛かります。
 この部分が金食い虫です。この中には蛇腹排水弁と排水弁を引き付けるソレノイドと言う電磁石が入っています。その排水弁に葉っぱ、ゴミ、ハニカムと言う濾材のかけら等が挟まり湧清水は次の作業をしているにも関わらず排水口からは水がポタポタ流れ出して止まりません。まるで、じい様の前立腺肥大のような状態です。いつ止まるか・・・止まらないのか・・・
 汚水は排水口からこの様なパイプで排出されます。30mmの塩ビパイプです。この時に排出される汚水はチーズを使い上部でエアー抜き、下部のパイプで汚水を流します。
 上部のパイプからはエアーが入りますが30mmは30mmの働きです。
 私が考えたのは、「排水弁から出る汚水に勢いがあれば排水弁に葉っぱ、ハニカムの割れた物など引っ掛かる事はなくなるだろう」でした。
 排水弁の先にチーズがついていますが、勢い良く汚水が流れ出しています。
 排水口についているチーズをこの継ぎ手に変えれば更に流れに勢いがつきそうです。次回テストをして見ますが、これは40mmですから30mmに接続できるように加工しなければなりません。
 湧清水から出る汚水は地下30cm太さ50mmのパイプで30m先の排水升でパイプから開放され下水道に流れます。
 湧清水からは30mmの塩ビパイプで汚水を排水するように設計されているようですが、30mmの配管で長い距離を流すと水勾配は取れていてもパイプには汚れが貯まる事もあります。
 湧清水の頭脳がおかしな動きを始めて濾過、洗浄、排水を連続的に繰り返すようになります。こうなると池の水も目に見えて減ります。この様になったら一度排水方法を考えた方が良いですね。
 赤い配管は電源200V、白い配管は電話とインターホンです。池関係の設備は総て地下に埋設してあります。
 湧清水の排水口から近い所で汚水が処分できれば排水弁などに負担はかからず長い間うまく利用出来ます。
 2トン水槽の湧清水です。排水口から排水マスまで70cmくらいです。黄色いテープです。
 湧清水の水の流れです。4色のテープが貼ってあるのがトルネードキャッチャーです。大方のゴミ類はここで取り除けます。
 青いテープの配管が池の水を湧清水に運びます。赤いテープが汚水の排出口です。黄色いテープが汚水を排水マスまで流します。汚水を受けるパイプは太さ100mmで長さは150mmです。設置してしばらく経ちますが パイプが詰まる事はありません。勢い良く流れるからだと思います。
 緑のテープは仮に目詰まりを起こした場合、大量の水を一気に流し目詰まりを解消させようと思い作りましたがまだ使った事はありません。普段は倉庫に置いてあります。
 汚水は溢れる事もなく5分くらいできっちり止まります。
 少しくらい漏れてもいくら(銭)でもありませんが気分的にイヤですね。
 これが普通の姿です。
 次に排水弁とソレノイドについてです。
5型、10型共ほぼ同じです。
 ここに物が引っ掛かりますと水漏れを起します。鯉屋さんに相談すると指か長い物で突っつけと教わりました。
 確かに引っ掛かっている物は取れますが弁の仕事はしなくなりますし、鯉屋さんを儲けさせるだけです。
うまい事誘導します。
 ジャバラが壊れてもこのジャバラを押さえる弁座次第でまだ使える様な気がします。
 同じ弁座に見えますが左側はゴムパッキンを作って貼りました。同じくらいの厚さにしましたが、もう一枚貼り弁を強く抑えられるものを作って試してみようと考えています。あくまでも暇な素人考えです。
 次にソレノイドについてです。ソレノイドは電磁石の力で弁(バルブ)を開けたり閉めたりします。この状態は湧清水が濾過をしています。弁は閉まった状態です。
 この状態では濾過、攪拌が終わり弁が開き汚水を排出する為に電磁石の力で弁を引込んでいる状態です。
 この写真を撮るのに排水弁もソレノイドもボルトで固定しました。結構立派な力で引っ張ります。
 排水弁も目一杯引っ張られています。開いた弁の上から汚水が流れ出てきます。
 そこで、ソレノイドについてですが、長い間使うとサビとか汚れが付着します。ソレノイドも凄い力を発揮します。徐々に引っ張る時の掛け声も大きくなり、限界近くなるとジィーーーと凄い音を出すようになり隣近所にも聞こえる様になります。
 ソレノイドの手入れは傷をつけないように優しくブラシで磨きます。鉄の部分はCRCなどで磨いて大丈夫です。
 短時間で綺麗になりました。
※CRCで磨いた場合綺麗にはなりますがCRCが乾き暫く経つとサビが出て来ます。100均などの安いオイルでも良いですから塗っておいた方が良いと北海道稚内市の高瀬工業の社長(鯉友さん)から提案されました。私も言われて見ればその通りだと思います。
 強い力を発揮する為大きなうなり声は随分小さくなります。これは我がハウス内で静に頑張って働いてくれています。
 大変ですが何でも一手間掛ければいい子に働いてくれます。うるさい叫び声が聞こえたら一手間掛けてあげて下さい。
 湧清水5型、10型は汚水が総て排出されとカッチンという大きな音がしますが、この方式の排水弁では避けて通る事はできません。この状態は電磁石が最大のパワーで弁を引っ張り、汚水を排出しています。
 汚水の排出が全て終わると湧清水の優秀な頭脳がソレノイドの電源を切ります。と同時に強い磁石と強いスプリングに引っ張っていた弁は勢いよく元に戻ります。その時にカッチンという大きいとも思われる音が出る訳です。
※ご近所と相性が悪いとクレームがつく事もありますね。ご近所を大切に。
 ついでに、湧清水のポンプですが、しばらく回さないでおくとスイッチを入れても ポンプが回らない場合があります。その時にはポンプの後ろ側に熱を逃がす穴が数個開いています。
 まずはスイッチ入れる前にドライバーなどを突っ込み軽く数回、回します。そしてスイッチを入れると回りだすはずですが、回らない場合はスイッチを入れてドライバーで軽く回してやるととポンプは回り出すはずです。
 これでも駄目な場合は部品を取り寄せて自分で直すか修理屋さんに出すようですね。
 攪拌用モターも時に回らなくなります。このモーターも軽く手を貸してやると回り出します。
 我が家の河津桜が3月5日、一輪咲きました。昨年より2週間ほど早く可愛い花を見せてくれました。いつものように一人花見ですが、うまいの一言です。