私のアクティブライフ 2014年
 その74 大失敗
 2014年8月26日
 今年の天候は異常でした。大雨に苦しまされた所.干ばつのような所。我が家の井戸も地下に水がないようでほとんど利用できません。
 昨年秋の震度4の直下型地震で餌をやる台が浮いてしまい水が減ってしまいます。地下水が十分利用できれば漏れる水も対応できるのですが今夏はお手上げです。
 涼しくなったら浮いた石を直そうと思っているのですが、我が家の鯉は地下水で暮らしていますから公共の水では調子を崩しそうです。何としても井戸を調べる必要があります。
 友人の関連会社で井戸などを掘る会社があります。友人を通し水量などを調べて頂く事になりました。この機械の先に水量、深さを調べる為の装置がついています。
 地下水を汲み上げる配管をずらして装置を中に下げていきます。地下水に当るとブザーが鳴り小さな電球も点滅します。
 地表から約16m下で地下水を見つけたようでブザーが鳴り、電球も点滅しました。次は深さを測ります。深さは(井戸の底)約21mだと言う事も再確認できました。
 正確さを出す為何度か上げ下げをしていた所、この機械の一番大切な装置が万が一の時にパイプが井戸に落ちないようにステンレスの3mmの針金で吊ってあります。その針金にからんでしまったようです。
 困りました。大切な装置を回収するには21mの配管を引き上げなければなりません。一人の作業ですが過去に数回この作業はしていますので要領は判っています。
 3mの高さにチェーンブロックを固定して配管を徐所に引き上げます。
 約1時間くらいで21mの配管を引き上げました。建物にしたら約6階建て屋上部分までです。配管に巻きついていると思っていた計測機の大切な装置は配管とともに上がって来ませんでした。困りましたがどうにもなりません。
 深い井戸から水を吸い上げるには深井戸用ジェットいう装置が必要です。パイプもジェットも点検して、元のように井戸に降ろします。
 21mの配管を切らずに引き上げる事は出来ません。大きなクレーンでもあれば別ですが。 私は都合の良い所で7分割にして作業をしました。
 大切な装置は回収できませんでしたが配管をつなげながらパイプを井戸の中に戻して行きます。
 配管も順調に降ろし終わる所で大変な事がおきてしまいました。最後の配管をつなぐ時気が緩んだのかも知れません、配管がわずか滑り落ちました。一瞬でした。あせりましたが配管にはこのような時の為に安全策として3mmのステンレスの針金が一番深い位置のジェット部分から巻き付けて、仮に落ちても引き上げられるようになっていました。
 太いステンレスの針金を巻きつけておいた事には作戦勝ちのように一安心しましたが、針金を引いてもまるで手ごたえがありません。手ごたえが無いまま針金は上がりきってしまいました。巻きつけていた所から切れたようです。
 ステンレスはショックに弱く伸びずに切れるとは聞いた事はありましたが、それを実証したようなものでした。水位などは確認できましたが全身の力が抜けてしまいました。参ったナァ~出る言葉は参ったナァ~だけでした。
 配管作業の手助けをしてくれた作業台もゆがんでいました。チェーンブロック(ロープ)の架け替えの時にはこの作業台で挟み、押さえ込んでいましたが大分弱ってきています。
 気落ちして悩んでいてもどうにもなりません。新たに配管をしなければ井戸は確実に利用できません。必要な部品を注文して作業を開始します。
 この部品が深い井戸から地下水を酌み上げるのには欠かせない部品です。深井戸用ジェットと言います。ばらして見ても実に簡単な構造ですがこのセットで約2万円です。
 井戸の底からポンプまでの配管が約2万円です。
 配管用の材料は全て揃いましたが今一自分でする気にはなりません。日立のポンプ修理店に配管をやってくれる人はいないか聞いてみました。この春まで一人いたそうですがこの春他界されたそうです。その方は私も数回お世話になった方です。
 ポンプ修理店に聞く前に数回携帯に掛けましたが電話には出ませんでした。多摩地区には30くらいの市町村があるのですが井戸の配管をできる職人はいないそうです。年配の職人ならできる人もいるでしょうが?今時の若い配管工は井戸の配管経験は無い為無理だと断られてしまいました。残念。
 配管を抑える作業台も手を加えて強度を維持します。この辺りから早く作業をしなければとあせるのですが体が動いてくれません。  こんどこそは配管を井戸の中には落とせない為配管をしっかりくわえられるようにゴム製のすべり止めを付けました。
 息を止めるような緊張感が続き新しい配管を降ろす事ができそうです。
 配管を何とか無事納める事ができました。配管には普通の針金の太い物を巻きつけました。これならステンレスのような事はおきないと思います。  配管もつながりポンプのスイッチを入れました。ポンプからは心地よい音が出ていますが地下水は上がって来ません。どうしたことか悩みます。
 井戸からポンプへ行く配管からの接続部分から空気を吸ってしまっているようです。これでは地下水は上がって来ません。
 既存配管を利用した為接続部分の配管がやせてしまったようです。厄介な所です。ここから先はコンクリを壊して配管を変えなければなりません。体力も精神力も限度に近いです。
  コンクリを壊しての作業は大変ですから、空気を吸っている部分にサクションホースを使ってみましたがやはり駄目です。20mも吸い上げるのですから小細工は通用しません。
 何としてもコンクリを壊してまで配管を変えてコンクリを打ち直す気にはなりません。駄目元で又楽な作業を選んでしまいました。
 私は色々な趣味の作業をするのでボンド類も多くあります。その中から使えそうな物を選びました。
 一番期待の星(ボンド)を塗りつけましたが駄目です。更に違う用途の物も塗りつけますが完全ではないようです。予定していた物の最後のを塗りました。24時間後にテストしたところこのまま使えそうです。
ポンプが地下水を汲み上げている様子がポンプに表示される数字で判ります。これで完全と考えていましたが甘かったです。
 圧力は目一杯まで上がりますが時間が掛かり過ぎてます。これでは水はチョロチョロしか出ません。
 ポンプの修理店に連絡をして様子を見て頂く事にしました。修理担当者が言うにはこの部品が駄目だと言い交換しましたが本調子とは言えません。
 来てくれた担当者が言うには配管にサビなどが付いている可能性があるから交換してくれと言われてしまいました。まずはポンプに来ている配管を外します。
 ポンプからの配管は一部コンクリで固められています。コンクリカッターでコンクリを切り、配管を外して行きます。
 ポンプと井戸をつなぐ配管も掘り起こします。  大ざっぱな作業は気楽にできます。どうしても壊したくなかった所まで来ました。
 水道の配管で直角に曲がる継ぎ手をエルボーと言います。最近は目も弱りスケールの読み違い、見違えが多く、この4箇所をつなぐだけでエルボーを10個くらい駄目にしました。
 わずかな角度の違いですが取り付ける事はできません。この頃になるとウツ(ウツ病)の手前を行ったり来たりしているような自分がわかります。配管は何とか収まりコンクリを打つ事ができました。
 9月21日
 ポンプは良い状態になり全開で地下水を汲み上げてくれます。これで池の工事にかかれます。
 竜のひげ(玉竜)を植えて大変な作業が終わりました。今回の作業ほど辛い事はありませんでした。