私のアクティブライフ 2010年
 その38 山古志方面へのバス旅行

 2010年5月26日
 小雨模様の中、関越道を新潟方面に向い小出インターで下りました。趣味の関係ではこの近く(旧山古志村)に良く来ます。

 向かう先は西福寺・開山堂です。このお寺の名前では判りませんでしたが、越後日光開山堂と言う別名は聞いた事がありました。1857年に造られて昭和50年代まではこの様でした。
冬の厳しい姿です。

 現在はこの様に守られています。

 このお寺は開山堂、本堂、庫裡(住職達の居間)の三つの建物から出来ています。本堂から開山堂に向かいます。その通路に面する部屋にも素晴らしい彫刻、絵画、漆喰細工が飾られています。開山堂に入って驚きました。三間(5,4m)四方の吊り天井には透かし彫りで施された素晴らしい彫刻が。

 龍や虎をはじめ守り神とされる迫力ある動物が数多く彫られています。その彫刻は岩絵の具(鉱物から作る特殊な絵具)で鮮やかに塗り上げられています。1857年当時のままで手直しなどは一切されて無いそうです。
 西福寺開山堂は幕末(1860年代)名匠石川雲蝶の終生の大作だそうです。その雲蝶の作品の数々が日光東照宮にも劣らないところから別名越後日光開山堂というそうです。(新潟県文化財)

 名匠の中の名匠と言えば日光東照宮の眠り猫で有名な左甚五郎ですが眠り猫と開山堂の彫刻だけを比較したら比ではないですね。

 昼食です。時間の関係で車中で頂きます。海鮮弁当です。見た目以上に美味しいです。

 昼食を頂きながらバスは長いトンネル(シルバ-ライン)を走ります。トンネルの長さは約22km19のトンネルから出来ています。最初は随分長いナ~と興味を持っていましたが10分もトンネルを走り続けるともううんざり。
シルバ-ラインと言うトンネルはシルバー=「年寄り専用のトンネル」ではないようです。

 所々のトンネルの間から残雪が見えます。外は寒そうです。

 なが~いトンネルを抜けるとやはり寒かったです。バスから降りると暖かいトン汁を土産店が振舞ってくれます。

 奥只見湖(ダム)です。昭和36年に完成した日本一の発電量を誇りダムの高さは157m貯水量は黒部ダムの三倍で70万人が利用出来る電力を発電しているそうです。地元の方は銀山湖と言うそうです。江戸時代には銀が多く採れたそうです。シルバー=銀と言うことのようです。

 肌寒く雨が降ったり薄日がさしたりの中、湖を遊覧船で一時間掛けて一周します。船はファンタジア号と言う300人乗りの外輪船です。昔アメリカのミシシピ-川を運行していた船をモデルにしたそうです。

 銀が多く採れたという山です。岩肌は今まで見た事のない硬そうな感じをしています。草も木も根付けないようです。
 ダムは越後三山をはじめ多くの山、谷の中にあります。遊覧コースもいくつかあり一時間コースでは途中で船が旋回します。ダムで遊覧船が旋回するのはここくらいでしょうね。外輪船の旋回方法も気になります。
 越ゆきくら館 玉川酒造見学
 杉玉と言うそうです。酒を仕込み始めた時に青い杉の葉(枝)で作るそうです。今は茶色くなり美味しい酒が出来ましたヨ~と言う印だそうです。

 酒蔵です。現代式の酒樽(桶)が並んでいます。

 この酒樽一本で一升ビンが476本分だそうです。一日一升飲んでも476日飲めるそうです。さすがの私でもギブです。

 店内では十種類の色々な酒を試飲出来ます。一軒の酒蔵でこれだけ違う味の酒が出来るのには関心しました。更に感心したのは同行の女性たちのほとんどが試飲の列に加わり十種類総てを試飲した事です。
 外から見た酒蔵です。この地方ならではの保存方法です。  今の時期の酒蔵です。周りの雪も解けていますこのままで夏を越せるんですかね。  酒蔵の中です。中は天然の冷蔵庫ですが良く冷えています。新酒が山と積まれています。良く冷えているようです。試飲のお酒も良く冷えていました。

 始めて気が付きました。何げなく隣に停まっていたバスを見た所バスの車体前部が地面すれすれでこんな状態で良く走るナ~と見ていたところ微妙に車体が上がり始めて約10㌢くらい上がりました。乗客の乗降の際に手を貸している様なものですね。

 余談ですが、私の近くには数社のバス会社が運行しています。最近はノンステップバスなどと書かれたバスを多く見ます。
 バス停に着くとバスは斜めに傾きノンステップの意味は判ります。都営バスですが友人のドライバーさんが言うには都営バスでもこの機能はついているそうですが、この機能をつけて運行を始めて間も無く老人がすべって転んだそうです。大きな予算を掛けたこの機能もその一件の事故後総て使用禁止となったそうです。
 2005年秋(9月28日)旧山古志村方面に(鯉で)来ました。その時は湯之谷村のホテル湯元で一泊しました。紅葉の時季ですがこの日は平日の為か静かでした。毎度の事ですが夜は好物を多めに頂いた為、申し訳なかったのですが夕食(ご飯)には手を付けられませんでした。そんな訳で翌朝は朝食がまだかナ~状態でした。間も無く食事が運ばれて来ました。仲居さんがご飯をよそってくれますその時ですマァ~いい香りです。食べてみて更に驚きました。私は長い間食品関係の仕事をしていますがこんなに美味しいご飯(米)を頂いたのは始めてです。あまりにも美味しいので御代わりをしたのですがご飯は食べ切れませんでした。
 このホテル凄い自信があったものと思います。食べ切れなかったご飯をおにぎりにしてくれると言うのです。普通はこちらからお願いしても中る(中毒)といけないから作れませんと言う返事が来るのですがこのホテルは違っていました。仲居さんに何と言う米ですかと聞いたら魚沼の良い米ですよと言う返事が返って来ました。

 今日は栃木県の那須烏山までお米(寿司米)を取りに行きます。国道252号(只見線)を通り奥只見湖を通って行ったつもりでしたが、今回大きな間違いだと言うことが判りました。私が奥只見湖と思っていた湖は田子倉湖でした。山、谷でつながり一つの湖だと考えていました。
 国道252号から289号、そして国道401号、352号、121号と色々な風景、紅葉を楽しみながら日光に抜けて烏山まで向い一年分の米を積み帰宅したのは夜でした。
 ホテルで作って頂いたおにぎりを車中で頂いたのですが目から鱗ですね。美味しいお米はさめてから判るといいますがその通りでした。米の本場魚沼でもこんなに美味しい米は頂いた事はないですね。後にネットで調べた所、米で勝負10キロ1万円と言う米をお客さんに提供するホテルもあると言う事です。
 魚沼米について 日本一の米、魚沼産コシヒカリですが、本当は小さい部落の魚沼で作られていたのですがその人気に便乗しようとただの魚沼が魚沼町。魚沼郡、東西南北の魚沼郡と広がり今ではめちゃくちゃ状態の様ですので魚沼産と言ってもはずれがほとんどの様です.
 ひどいものでした。新潟に向かうバスの中で夕食の注文を取りました。私達は前部の席でしたので何名が注文したか判りませんでしたが添乗員さんの動きから察してわずかの様でした。1つ1000円で2種類ありました。同じ物を2つでもと思い2種類注文しました。
 バスの中では食べずに家に持ち帰り食べる事にしました。
ふたを開けたら注文時のパンフレットと同じで美味しそうでしたがひどい物でした。カラフルで美味しそうですが麩(ふ)に色々な色を付けて加工しただけでした。
 バス旅行ですからクレ-ムは付けられませんが200円出しても食べたく無い様なひどい物でした。しかし凄い加工技術には驚きました。